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【イスタンブール市長選―トルコの民主主義は死んだのか?】 【Is Democracy in Turkey still alive? The Mayoral election in Istanbul 】 English follows after Japanese

2019/08/02

トルコで、強権化を進めるエルドアン大統領の将来を占う重大な選挙が23日、日曜日に行われる。「イスタンブール市長のやり直し選挙」だ。トルコがまだ「民主主義国家」であるかどうかを証明する選挙でもある。

イスタンブール市内では選挙後、与党AKPが市民に「感謝」を伝える看板が立ち並んでいた=ロイター

 

3月31日の統一地方選を エルドアン大統領は、自らへの信任選挙と位置づけ、大々的なキャンペーンを繰り広げた。

中でも最大の商業都市であり、自身の地盤であるイスタンブールでは、前首相で、ユルドゥム国会議長を候補に立て盤石の体制を敷いた・・・はずだった。

 

しかし、地方選前に外貨準備高が急減。リラの暴落を招いた。
エルドアンは、リラ暴落の責任はエコノミストにあるとして、JPモルガンのアナリスト二人の捜査を開始し、逮捕も匂わせた。

リラ暴落で、輸送費のかかる野菜の価格が急騰。

 

温室栽培のトマトやナスは多くの市場から姿を消し、高くても買える富裕層の住む街だけで売られるようになった。
国民の反発は大きく、政府は慌てて野菜や果物を安値で販売する「政府経営・特別・野菜販売所」を設置。
エルドアン大統領は、「海外からの食料テロに、断固として戦う!!」スーパーにも価格を監視する警察官も派遣した。

イスタンブールの食品市場で野菜を購入する市民=ロイター

 

マス・メディアでは、与党候補ばかりに焦点が当たる。

エルドアン大統領は選挙期間中、ほとんど毎日のように遊説を続けた。与党が負けるとは、多くの人は思っていなかった。

 

しかし・・・

フタを開けてみると、与党 AKPはイスタンブール、アンカラ、イズミール、アンタルヤなど重要な都市を10以上失った。

メディアの90%が AKPの支持者に経営され、政府支持の放送しか流さない中で、この敗北の意味は大きかった。政府につきつけられた明確な NOだったからだ。

中でも首都アンカラと、イスタンブールの敗北は衝撃的だった。エルドアン大統領は、1994年、イスタンブール市長として、政治家としての活動をはじめたのだ。下水道を整備し、貧者の為のセーフティネットを作り、一時は「我々のタイイップ!!(エルドアンのセカンドネーム)」と呼ばれ、熱狂的な支持を受けていた。

しかし、ビザンツ帝国、そして、このオスマン・トルコ 帝国の首都でもあったイスタンブールは、実に25年ぶりにAKPの手からこぼれ落ち、野党の手に渡った。

しかし、そのままでは収まらない。エルドアンは高等選挙委員会に、「投票者名簿に誤りがあった」などとクレームをつけた。

すでに世界中が野党のイマムオール氏の当選を報じ、イマムオール氏がイスタンブール市長として執務を始めていたにも関わらず、高等選挙委員会は与党の圧力に屈し、選挙の無効を発表。やり直し選挙が行われることになったのだ。

選挙演説のため登壇するイマム・オール氏(REUTERS)

 

これまで、与党による票の操作などが何回も、野党のみならず、ヨーロッパから非難されてきたにも関わらず、何の処置も行われなかった。

しかし、与党が敗北した途端、「やり直し選挙」が認められてしまったのだから、国民は怒った。
当然、国民のデモなどが起こったが、政府は力で押さえ込んだ。

日曜日のイスタンブール市長選挙は、トルコがまだ「民主主義」国家であるのかどうかを証明するものになる。

イマムオール氏への同情票も、AKPの専制政治への反発も高まっている。

ここで、 AKPが再び市長選を落とせば、国民に「自信」が産まれ、もっと大きな民主化運動の始まりになるかもしれない。

今後の与党AKPのまとまりにもヒビが入るだろう。

世界が、この選挙を見守っている。

 

(写真はカッパドキアの熱気球の上!)

【 Is the Democracy still alive in Turkey?? Election in Istanbul 】

The most important election will take place in Turkey on the coming Sunday, 23rd of June.
The election to choose a mayor of Istanbul.
It will probe either Turkey is still democratic country or not.

イスタンブール市内では選挙後、与党AKPが市民に「感謝」を伝える看板が立ち並んでいた=ロイター

President Erdogan set the local elections on 31st of March as the Vote of Confidence for himself and pour all the energy and resources for the campaign to win.

Especially Istanbul, which is the largest business city and his electoral power base was so important that he made his right-handed man, who was the speaker of the congress and former prime minister.

However, TL plunged because of the sudden loss of the foreign reserve during the campaign. Erdogan blamed 2 economic analysts of JP Morgan for the plunge and started the investigation.

Prices of food surged. Tomatoes and eggplants diapered from some market because only rich people could buy them with high price, which was led by the high cost to warm greenhouses.

イスタンブールの食品市場で野菜を購入する市民=ロイター

Erdogan vowed, “I will fight against the FOOD TERRER by all means!!”.
The government set some special market run by the government to sell the vegetables with low price and sent police officers to watch super-markets to check they are selling with the special prices, which the government had set.

However, AKP lost more than 10 mayoralties on major cities, such as Ankara, Istanbul, Izmir and Antalya.

This is a clear NO to the government under the 90 % of media outlet is owned by supporters of Erdogan.

選挙演説のため登壇するイマム・オール氏(REUTERS)

Media in all over the world has already reported the victory of Mr. Imamoor. Mr. Imamoor had started the work as the mayor.

However the High Electoral Committee canceled the result after succumbed by the pressure of the rul;ing AKP and set the another election on the 23rd of June.

The result would probe either Turkey is still a democratic country or not and all the counties of the world are watching the election.

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