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NEWS 世界の今と日本

【戦略的競争相手国——今の米中を見るとき、まさにその言葉がふさわしい。】【The strategic rival is exactly the relationship between the US and China now.】English follows after Japanese

2019/02/13

「ファーウェイ(華為技術)の副会長逮捕」でトランプ大統領の本当の狙いが誰の目にも明らかになった。
最初から「貿易赤字の縮小」は表向きの偽装でしかなかった。アメリカが戦っているのは今後50年を見据えた【デジタル覇権戦争】だ。アメリカにとって中国はもはや単に貿易赤字をもたらすだけの国ではない。アメリカの覇権を奪おうとする「戦略的競争相手国」なのである。

©REUTELS/Thomas Peter

12月1日、ブエノスアイレスで開かれたG20でトランプ大統領と習近平国家主席は首脳会談を行った。中国国内の報道は「貿易協議中は追加関税を課さないことで合意」というものだった。「90日間で進展がなければ、対中制裁関税は10%から25%に引き上げる」「期限は2月末まで」という際どい部分を国民に晒さないことでなんとかメンツを保った習近平氏。

国家主席であり共産党の「核心的」リーダーである習近平が自ら臨んだ首脳会談で「押し切られた」「譲歩した」とは国営放送で伝えることはできない。

 

しかし、ファーウェイの副会長がカナダで逮捕されていたことが6日には明らかになった。しかもアメリカからの依頼によりカナダ当局が氏を逮捕したのは、実は習近平とトランプが「友好的に(中国側の発表)」会談していたまさにその日だったのだ。

ファーウエイは中国企業として最大の輸出企業であり、「中国製造2025」に欠かせない通信分野の担い手。しかも今回逮捕された孟氏は人民解放軍出身で創業者の娘。習近平のハラワタは煮え繰り返ったことだろう。

このトランプの手法は以前にも習近平に使われたことがある。

 

去年4月フロリダのトランプ大統領の別荘で行われた米中首脳会談。

「これまでにないほど美味しいチョコレートケーキ」(トランプ氏のツイッターによる)を食べながら、トランプ大統領はそっと習近平に切り出した。「たったいま、シリアに59発のトマホークミサイルを撃ち込んだんだ」不意をつかれた習近平は10秒間絶句。
通訳に「もう一度言って欲しい」と頼んでから「子供にガスを使うような行為にたいしては仕方がない。アメリカの対応は理解できる」と本来なら協調していくはずのロシアへの批判とも受け止められる言葉を発してしまったのだ。

 

ファーウェイの副会長の逮捕が報じられてから、慌てて「逮捕に断固反対し、強く抗議する」と声明を出し、8日、駐北京カナダ大使、9日に駐北京アメリカ大使を呼んで抗議した中国側に対し、当のトランプ大統領は7日、「米中協議はとても順調だ!」と改めてツイート。私には中国サイドもそう考えているとはとても思えないが。。。

中国ではアメリカとの貿易戦争の激化に、「G20での会談が失敗すれば、習近平は失脚しかねない」と言われるほどの圧力が習近平にかかっていたと言われる。

そのブエノスアイレスでの会談を「90日間の猶予でしかない」という実態を明確にしないことでなんとかしのいで帰国した矢先のことなのだ。アメリカのムニューシン財務長官は会談後の3日、世界に向けて「中国が農産品やエネルギー、自動車など1兆2千億ドル(約136兆円)の輸入拡大を提案した」と明らかにしていた。つまり中国は、妥協に妥協を重ねて「合意」という名の、実質的には「90日間の猶予」を取り付けたばかりのことなのだったのだ。

ムニューシン財務長官

孟氏の逮捕が報じられた7日、 NY市場で中国関連株は総崩れ。

ファーウェイは、スマホ出荷量では世界2位。およそ10兆円の売り上げを誇るが、かねてから中国の人民解放軍や国家安全部との関係が指摘され、中国の軍事技術開発をも担っている可能性がある。

「安全保障上のリスクが高い」としてアメリカはすでに、19年8月13日以降政府機関や軍がサーバーなどに中国の通信や監視カメラに関係する5社の部品を組み込んだ他社製品を調達することを禁じるとする「国防権限法」を可決している。この法律は「20年8月以降は中国系5社の製品を社内でサーバーなど基幹部分に使用しているだけで、その企業はアメリカ政府機関とは取引できなくなる」とも規定している。

オーストラリア政府はその直後、ニュージーランド政府は11月に次世代通信規格「5G」にファーウェイの技術を使う計画を却下した。イギリスやドイツも対応を検討中とされた。
日本政府も12月に「情報漏洩など安全保障上の懸念」から「5G」の基地局などにファーウェイの技術を使わない指針をまとめ、携帯4社も同調する方針。

2019年になってドイツ政府は次世代通信「5G」の通信網からファーウェイを締め出す決定を行った。

「中国製造2025」でアメリカを刺激したツケは習近平の肩に重くのしかかる。

 

一方、「ファーウェイ副会長カナダで逮捕」の件で震撼している国が中国以外にもう一つある。

トルコだ。

エルドアン大統領
(©AP Photo/kayhan Ozer)

 

そもそもファーウェイの捜査は「制裁中のイランとの取引を行った」として始められ、副会長はその件に関わっていたにも関わらず、アメリカの銀行に「虚偽の証言をした」という容疑で逮捕されている。

 

トルコでも、「アメリカが制裁を科すイランとの違法な取引があった」として国営ハルク銀行の副頭取が2018年に逮捕され、 NYで「金(きん)を使ったマネーロンダリング」で「イラン制裁に違反した」として今年5月に有罪判決を言い渡されている。
金の密輸業者で事件に関わったトルコ系イラン人ザッレブ容疑者の証言によるとこの制裁違反事件には当時の経済大臣など複数の閣僚やエルドアン大統領自身やその家族が関わっているとされている。

 

ファーウェイ副会長に関してアメリカは2016年から捜査を開始していた。

孟副会長は、「アメリカの捜査を察知し、17年以降アメリカには足を踏み入れないようにしていた」とカナダの検察が明らかにした。しかし、女史は、乗り継ぎのために立ち寄ったカナダで拘束された。

 

アメリカの司法の触手が、アメリカ領土以外にも及ぶ例を目の当たりにして、心底震え上がった人間もトルコの政界には何人もいるのではないかと推察する。😉💞

The arrest of the vice president of Huawei made the real aim of the Trump administration very clear.
From the beginning, to minimize the trade deficit was the cover. What is going on now is the War between the US and China for the hegemony of digital technology.

China is not only an economy who has a huge trade surplus over the US any more but also a hostile nation-state, which could threaten the US's  hegemony in cutting-edge technology, as well as the general geo-political hegemony of the US now.

©REUTELS/Thomas Peter

It happened the exact day when Mr. Trump and the head of China- and the head of the Communist party, which is ruling China -were meeting at G20. The Chinese media tried hard to show the result of the meetings between Xi Jinping and Trump as successful, and agreed to suspend raising the tax planned for the beginning of 2019.

The Chinese media did not report it was only a moratorium of 90 days to their citizens. They needed to play up the success of the meeting to save the face of their leader.
And they learned a few days later that on the exact day of the meeting, the US asked the Canadian authorities to arrest the vice president of Huawei and extradite her to the US. If she is tried in the US court, she could face as long as 30 years for the Evasion of the Economic Sanction of the US against Iran.

Huawei is the largest exporter among Chinese companis and she is the daughter of the founder, who is the former technical officer of the red army.
I believe Xi’s is now furious with the US.

This kind of treatment from Mr. Trump was the second time for Xi.
When they were enjoying the beautiful chocolate cake at the Villa in Florida in 2017, Mr. Trump told Xi that he just launched as many as 59 Tomahawk missiles against Syrian regime. Xi was taken by surprise and could not respond for about 10 seconds. After asking the translator to say it again, Xi’s tongue slipped and said, “ The atrocity to harm children is not acceptable. We think your judgement is reasonable.”
It was against Chinese policy not to blame Russia.

Naturally, the Chinese government is now strongly protesting and demanding her release. On the other hand Mr. Trump has just twittered “ The collaboration to solve the economic problem between the US and China is very well! ”--- I strongly doubt if the feeling is mutual.

It is said that Xi is under strong pressure domestically and some even assume, “ Xi might lose his position if he could not handle this situation between the US well.”  Mr. Munyushin made those agreed in the meeting after 3days of the summit to the world. The Chinese side yielded a lot in the meeting during the G20 Summit. They offered to buy more than 1.2 trillion USD worth food and energy from the US and what they got in return was only a 90 day moratorium.

Munyushin Secretary of the Treasury

Xi is now being forced to pay the price for expressing the “ Made in China 2025”. And the burden is very heavy.

There is another country, which must have been shocked by the arrest besides China.
It is Turkey.

Erdogan President
(©AP Photo/kayhan Ozer)

Turkish former vice president of Hulkbank, which is owned by the government was sentenced guilty in the trial in NY in May for the evading the sanction against Iran of the US.

And the important witness, Zarabb, Turkish Iranian gold trader, who played a role in the case is telling there were some ministers and even the president himself were the key players of this scheme.
There must be many who are concerned from realizing that the imminent threat of the power of the US law enforcement is not limited to the territory of the US.

 

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