松富かおり 公式ブログ

Kaori Matsutomi Official Blog

世界の今と日本 教養・マナー

【島津亭とインドの宗教談義】【 Religious talk in India with Mr. Izawa at Shimazu-tei 】(English follows)

東京二日目は、「逆説の日本史」の著者、井沢元彦さんに連れられて、「島津亭」へ。(English follows)

 

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なんと「森伊蔵」のスペシャルを味わわせていただきました。

この3本は、「3つのM」と呼ばれ、いずれもなかなか手に入らない代物とか・・・。

特に、緑の小さな「森伊蔵」は、幻のお酒。

 

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強いお酒は飲めない私には、「猫に小判」でしたが、フルーティな香りとスッキリした飲み心地には、さすが、と思わされました。

おかげさまで、「いも焼酎は臭い」という私の前近代的な概念は、木っ端微塵!

(鹿児島で父が飲んでいた焼酎は、かなりキツイ匂いだったので・・・。)

 

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女将の芳(かおり)さんと鹿児島弁で思いっきりおしゃべりして、見事な薩摩焼や薩摩切子を堪能。

サツマイモ入りのさつま揚げの、ほっこりとして美味しかったこと!!

 

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実は、「逆説の日本史」で有名な井沢さんは、TBSの先輩でもあり、今は比較宗教学を大学で教えてもいらっしゃいます。

気の向くまま、イスラエルにいた時に感じた不思議をぶつけてみたり、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のお話をうかがいました。

 

井沢先輩は、12月にインドから帰られたばかり。

 

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[Public domain]via pixabay

 

輪廻を信じるインドでは、この世を生きてきた「器」でしかない死体は、火葬にして、散骨するという慣習で、あのガンジーの墓すらないというお話に、まずびっくり。

 

数年前、私が訪れたインドでは、ガンジス川を見てきました。

多くの人が、「聖なる川」として沐浴をしていましたが、昔は、ガンジス川に死体を流す習慣もあったと聞き、船から花輪を投げたものの、水の中に手を入れるのはちょっぴりためらわれました。

 

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[Public domain]via pixabay

 

16世紀にムスリムのムガール帝国ができた時、なぜ、イスラムの教えがインドで広がりやすかったか?と聞かれ・・・。

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By Muntasir duvia [Public domain]via Wikimedia Commons

 

先輩から伺った、「輪廻を信じる社会ではマハラジャに生まれたのは前世の善行のため、貧しく生まれたのは『前世の悪行』のため。心身の障害すら、『前世の悪行』のため、と考えられてしまう。すると、弱く生まれた者には、この世では、良くなる希望すらなくなってしまう。」

「そんな中で、『神の前では誰もが平等』というイスラムの教えは、社会的弱者にとって大きな救いだったのだ」という説明に、私の中で、何かがすんなり心に落ちました。

 

インドは、私が旅してきた50カ国近い国々の中でも、富める者と、貧しい者の格差が際立って大きな社会でしたから。

ホテルの私有地を囲む塀の中と、その外側では、天国と地獄が共生しているような気がしました。

 

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[Public domain]via pixabay Commons

 

今、イスラム教徒は世界でどんどん増えています。

アメリカの、差別に苦しむ黒人の間で・・・。

植民地となって、長い間、搾取され、今もグローバリゼーションから取り残されているアフリカ諸国の人々の間で・・・。

イスラム教徒の増加。

それは何を意味しているのでしょう?

 

 

調べてみると、インドは、紀元前3世紀からアショカ大王により統一され、アショカ大王は、仏教を守護しました。

その後、10世紀くらいまで、この地では仏教が主流でしたが、11世紀に入るとイスラム教の王朝が北インドを支配するようになります。

 

 

そして、16世紀には、ムスリムのムガール帝国が興り、インドのほぼ全土を統一します。

 

 

しかし、その後、18世紀に西欧の列強、フランス、そして、その後はイギリスの植民地にされました。

イギリスの東インド会社が植民地化を始めたのは1765年。

1905年、日本が、ヨーロッパの大国ロシアに勝利した日露戦争以降、アジアで民族自決の理念が広がりました。

(日露戦争は、非白人の国家が、初めて白人国家に勝利した、世界史的に、とても大きな出来事だったのです。)

 

 

インドでも、第一次大戦後、ガンジーが現れ、独立へ向けての機運が高まります。

 

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Author Not stated [Public domain], via Wikimedia Commons

 

でも、道は平坦ではありませんでした。

そして、結局、1947年の独立にいたるまで、180年余りもの間、インドは搾取に苦しみ続けたのでした・・・。

 

 

しかし、独立へ向かう間も、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の確執が続きます。

そして、第2次大戦後、独立を目指す中、イスラム教徒は、パキスタンとして分離独立することになります。

その後、さらに、東パキスタンはバングラデシュとしてパキスタンからも、分離しました。

 

 

パキスタンとインドは今でも、犬猿の仲です。しょっちゅう、両国の間で武力衝突が起こっています。

 

 

インド本国では、現在、人口の約80%がヒンドゥー教徒です。

イスラム教徒は、約14%。多くのイスラム教徒は、東と西のパキスタンとバングラデッシュに移動してしまったからです。

けれど、移動の際の混乱で多くの命が犠牲になりました。

 

 

仏教の創始者ブッダが生まれたこの国の宗教は、多くの犠牲を出しながら、ダイナミックに変遷してきたのですね。

今や仏教徒は0.7%。人口の1%にもなりません。

なんだか、とても不思議です。

旅をすると、ブッダがこの木の下で説教をした・・・というような場所がたくさん残っているのに、その国の仏教徒はたったの0。7%なのですから。

 

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[Public domain]via pixabay

 

ちょっとした会話が糸口になって、いろいろ調べる気になりました。

おかげで、ちょっと得したような気分です。

 

 

先輩、素敵な夜をありがとうございます!

 

 

 

【 Religious talk in India with Mr. Izawa at Shimazu-tei 】

 

The second night in Tokyo, I was invited to Shimazu-tei, which serves Kagoshima cuisine in Ginza by Mr. Izawa known as a historian and novelist.

 

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To my surprise, they offered me a glass of Mori-Izo special, which is called as “ the spirits of dream”, because it is very difficult to get. This is the product of Kagoshima, which is my hometown and this is a spirit distilled from sweet potatoes.

 

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My old dated thought that those spirits stink was easily clashed. It smelled fruity and tasted refreshing!!

 

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The madam and I could talk in Kagoshima dialect over many common things about Kagoshima. My eyes also enjoyed looking the beautiful Kagoshima porcelains and special glasses.

 

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The Satsuma-age, which is deep-fried minced fish with sweet potato made me think of my home town.

 

 

The famous writer Mr. Izawa and I also enjoyed some talks over Jewish religion, Christianity and Muslim.

 

 

He has just come back from India. We also had an interesting conversation about the dynamic change of the religions in India.

 

 

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[Public domain]via pixabay

 

It was such a delightful evening!!

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